柿本人麻呂

ギャラリー

万葉フォト&恋歌コンテスト 入賞作品発表

万葉フォトコンテスト

応募総数 289点の中から、下記作品が入賞されました。おめでとうございます。

最優秀賞

■福原純孝 (島根県)

鎌手よりの荒れた日のダルマ大王。

《審査委員会講評》

益田海岸の夕陽は、全国的に見ても高く評価されている。作者は、数年間にわたり夕陽を撮影している大ベテラン。今回、雲の間から出現したダルマ夕陽に遭遇して撮影出来たことは奇跡とも言える。これほど幻想的な作品は二度とないと言っても過言ではない。見事の一語に尽きる。

優秀賞

■森原泰子 (広島県)

2011年12月鎌手のスイセン公園にて。一面に咲くスイセンの甘い香りに包まれて、とってもシアワセな時をすごしました。

《審査委員会講評》

「市の花」でもある唐音海岸のニホンスイセンの撮影は、簡単なようで意外と難しいのですが、ほぼ完璧な作品になりました。花の色・岩の色・波の色が上品に表現されています。

優秀賞

■堀澤 由紀子 (島根県)

学生時代に毎日見た景色

《審査委員会講評》

清流日本一を誇る高津川のシンボル的な存在である高角橋(選奨土木遺産)の作品。雲や川面を適確に取り入れて美しく表現されている。作者の感情を高く評価したい。

なお、下流からのアングルにすれば右端に※人麿神社が写り込んでなお一層良い作品となった。
※高津柿本神社のこと…地元では親しみを込めて人麿神社と呼ばれている。

優秀賞

■粟野美智子 (広島県)

「人麿は俺様じゃ〜!」2月3日、益田市撮影バスツアーで高津柿本神社の節分祭を見学。鬼が人麿公の前でこんな風に叫んでる様でした。人麿公の視線を感じながらシャッターを押しました。

《審査委員会講評》

益田は石見神楽が大変盛んな町です。節分の日にその神楽面を人麿像と組ませた見事なアングルが大成功しました。写真はこうした作者のアイディア、感性が大切です。

■大石 豊(島根県)

万葉の森の遊歩道で目にした木陰からの光芒である。

《審査委員会講評》

「早起きは三文の得」と言いますが、この作品はまさにその通りです。朝の神々しい光芒を捉えており、アングル・トリミングも大変良い。いかにもベテランらしい秀作。

■毛利 ミサ子(広島県)

昨年のゴールデンウィークに、夕日が綺麗な海岸をと、益田に行きました。当日はあいにくの曇り空で、残念ながら太陽は顔を見せてくれませんでしたが、日没時間を30分位過ぎた頃、青い海と雲の間に薄茜色に輝く雲が見えてきました。僅かな時間でしたが、とても幻想的な瞬間を味わうことが出来ました。綺麗な太陽は次の機会に取っておこうと思った夕暮れでした。

《審査委員会講評》

濃紺の空と海に浮かぶ海岸や岩礁のシルエットと薄茜色に輝いた残照が実に幻想的な画面となりました。作者の日頃からの審美眼が生んだ秀作。

■白岡 真由美(島根県)

ススキと輝く川面

《審査委員会講評》

ススキと川面の輝きをモノトーンで単純化した力量は見事です。人麿のイメージがよく伝わる構成で表現したことが成功しました。

■石橋 俊哉 (島根県)

5月に大道山へ登山に行ったとき市内が見渡せる場所でのショットです。疲れてはぶてている子供や、乗り出して景色を楽しんでいる子供、隙間が怖くて・・・の子供など、それぞれの様子が伺えます。(高島の向こう側や、遠くは見島まで見えました)

《審査委員会講評》

益田の伸びやかで美しい景観を見事にとらえた秀作。大道山の頂上からのアングルにした事と保育園児を手前に配置した工夫が成功しました。センス抜群の作品です。

■来栖 旬男 (山口県)

匹見峡は岩の多い清らかな川が流れている。秋はその川を素晴らしい紅葉が彩る。沢山の紅葉狩りの人達から感動の声が上がる。

《審査委員会講評》

西中国山地国定公園に指定されている匹見峡の景観は、一年を通して魅力的で美しい。作品は、秋季の表匹見峡の紅葉を理想的なアングルで切り取り華麗に表現されている。特に赤と緑のコントラストが素晴らしい。作者のセンスの良さに感服しました。

■服部 隆 (広島県)

広島から約三時間かけて日本海に沈む夕日を撮りに何度も足を運んでいてこの日は夕陽が山の影に沈んだ後の海岸が印象的だった。

《審査委員会講評》

持石海岸は、益田が誇る十大景観の一つ。作者は、その魅力に惹かれて度々足を運んで撮影した傑作。フレーミングの良さと砂浜に映える波の色は絶妙です。
今後とも夕照の他、多彩な持石海岸の表情を一年を通して取り組んでいただきたい。

恋歌コンテスト

応募総数 955点の中から、下記作品が入賞されました。おめでとうございます。

最優秀賞
出会いから 運命的な 予感して ずっと恋して 妻でいる君
■亀川 富雄(大阪府)

友人の紹介で妻と初めて会ったときに、この人こそは僕の妻になる人だと直感して一目惚れしてしまった。
その気持ちが結婚して35年経っても色あせないことに妻に感謝している。

《審査委員会講評》

結婚から三十五年、妻への感謝の気持ちがこの歌の背景にある。「ずっと恋して妻でいる君」がなかなかの妙趣で、独自性がある。

優秀賞
「好きといヤー」 誰かが告げし あの日から もの想う秋 恋を知り初む
■坂本 智恵(島根県)

卒業を控え初めて異性を意識した頃を振り返り、懐かしさと純な幼な心を忘れ難く詠みました。

《審査委員会講評》

青春時代の回想詠。この一首で一つの物語を感じさせる、奥行きのある作品。ドラマ性があり、大変興味深い詩です。

優秀賞
追いついた 信号待ちの 大きな背  まだまだ青に ならなくていい
■露木 かおり(静岡県)

あなたに恋をする前までは「早く青になれ!」と思っていた信号でした。あなたに少しでも近いところにいたくて、まだ青になるなと、息を上げてペダルを漕ぐ毎日です。

《審査委員会講評》

ようやく追いついた作者。「大きな背」は彼であろうか。信号よ「まだ青になるな」という心の声が聞こえてくるような一首である。

優秀賞
待ちわびし 石見神楽を 見つめたる 今宵の君は 輝きてをり
■中原 政人(千葉県)

石見神楽の好きな恋人が、待望の神楽を見て目をキラキラさせていた。

《審査委員会講評》

勇壮で華麗な石見神楽を2人で楽しんでいるという情景が目に浮かびます。石見神楽が好きで特に輝いて見えるという所に彼女の満ち足りている様子がよく表現されています。

「だいじょうぶ」 避難先へと 急ぐ朝 ホームで我を 抱きよせる君
■藤田 ちえ(千葉県)

震災で夫を残して一足早く子供と避難することになりました。送ってきてくれた夫は、人前で若い時以来したことがなかったのに、私を抱きしめていました。

《審査委員会講評》

震災直後の作品であろう。あわただしい別れの場面が目に浮かぶ。「抱きよせる君」の感情の昂りが初句の「だいじょうぶ」にこもっている。

唐音に 漂う甘き 水仙の 香りをあなたに 春風にのせて
■竹田 数子(島根県)

遠く離れて暮らす娘に、好きだった唐音の水仙が今年も咲いたよと知らせてあげたい。

《審査委員会講評》

菅原道真の「東風こち吹かばにほひおこせよ・・・」の歌を想起させるような趣のある歌。故郷の香りを届けてあげたいという、作者の感情がよく表現されている。

遠く住む汝の消息伝え来よ 石見の海の沖の白波
■うみたん

息子が中国大陸に赴任しています。
日本海を見ると、どうしてもその先にある大陸へ思いが及びます。

《審査委員会講評》

人麿が依羅娘子(よさみのおとめ)の事を想って詠ったような、相手に対する深い想いが伝わってきます。万葉調で格調高く、詩としての広がりを感じさせます。

芝の上ただ寝そべって雲を見る妻の横顔また恋せむか
■谷岡 郁夫(広島県)

広島県の庄原市にある備北丘陵公園であった野外でのジャズコンサ-トに行った時のことです一面芝生の広場で寝そべって開演を待っているとき、昔のことを思い出しました。

《審査委員会講評》

何気ない日常生活から、新たな生きていく感動が伝わる詩。
平安な時間の流れと、作者の妻に対する想い、やさしさや感謝があり、仲の良い夫婦を想像させられました。

母の胸寝息を立てる幼子はこの世でいまだ愛しか知らず
■熊谷 純(広島県)

ぐっすり眠る赤ちゃんの姿は、かわいいです。

《審査委員会講評》

妻の胸に抱かれるわが子への、優しいまなざしと温かな雰囲気が伝わります。「いまだ」という言葉が活きている作品で、この世でまだ親の愛しか知らないという純粋さの中に、深い愛情と絆が感じられます。

携帯の小さき絵文字に託したる君への想い電波よ届け
■大沢 優子(広島県)

娘が高校生の頃は私の頃と違って、携帯で絵文字を組み合わせ、愛を告白するのが普通でした。絵文字が可愛くてメールの文章は万葉の恋歌のようなものだと思いました。

《審査委員会講評》

一読して内容がよくわかる、シンプルな詩。切なくそして熱い、ひたすらな恋心が良く伝わります。この恋が成就すれば良いと思わせるような作品です。